雑記 I don't give a shit. 忍者ブログ
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社会に、人間に、
夢のなかで機関銃をぶっぱなす
そんな話があったっけ。



かなしいことに、私の夢では
現実の世界よりも人間とやさしく触れ合う場面が多い。

それが誰だか覚えていなくとも、
気質特異性なあの子でも、大切な人でも、
どんどん美化されてゆく父でも

夢がさめる時にはすこしさみしくなるもの。

 

両手を頭の下において、
障子越しの光としばらく闘ってから、
布団を出る。(正しく言えば、出されます) 

寝ぼけ眼で冷えたトマトを口に運び、
そのつめたさにびっくりして、
水を半ば強制的に飲まされたころ、

世界がやっと輪郭をあらわし始める。

 

八月。

 

夏なのでシャワーをあびて、
まだイマイチ働かない頭で
片手で蛇口をさがしたりしているうちに、
首のあたりがぴりぴりしてきて
頭のうしろがどくどくしてきて

気づいたらさっきのような恰好で

天井を見上げて、

半乾きの髪のまま

いよいよ障子の影が小さくなり始めている布団に
寝転がっている、

 
だめだとわかっていても目を閉じる。

 

かなしいことに、私の夢では
現実の世界よりも簡単に人間から遠ざかることができる。

 
一度駆け出せば風景は
風のように流れていって

一歩踏み出せない私を
優しい虚構の箱にいれる。

 

世界から、人間から
夢の中でも背を向ける
そんな話もあったっけ。

 
それでも3時はやってくるし、
明日の夢では妹と手をつなぐ。

明後日の夕方には「だめだ!」と叫ぶ自分がいる。

 

これ、必然。

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